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2006年02月25日
今だから言える話1〜刺されるかも〜
私、学生時代は仕送りがなくアルバイトで生活費を稼いでおりました。いろんなアルバイトを経験したわけですが、その中の忘れられないアルバイトの１つにゲーム喫茶があります。今だから言えますが、そこは換金のできる違法なところだったのです。いわゆるポーカーゲームとかフルーツといったゲーム機が置いてあり、点数に応じて換金できるというものです。なぜそんなところでアルバイトをしたかと言えば、時給がよかったからにほかなりません。
実は、そこで刺されそうになったことがあります。
時間は深夜、店番は私一人、客は二人。二人は連れで見るからに怪し〜い人たちです。一人はパンチパーマで、一人はスキンヘッド、しかも眉毛はない。いや〜な予感はありました…。
一通り遊んだ感じの二人は、何気なく私のところへ近寄って来て、二人で立ちはだかり言いました。
「おい、金だせ」
もの静かに言って来ましたが、私の心中ではキターッ！(2ch風)という感じでした。
「俺の金はない。」(私)
「はぁ？」(二人組Aスキンヘッド)
「店の金があんだろ」(二人組みB)
やっぱり強盗？「俺の金はない。」と言ったのは私に対するカツアゲか店の金を取る強盗？か確認したかったからだ。
「あるけど出せないよ」(私)
「おまえなめとんのか？」(二人組A)
と、言うか早いかのタイミングでシャキンと出ましたジャックナイフ。
(やばい)(私心中)
実際ポケットにある店のサイフには20万円ほどあった。
(20万円で刺されるのかよ、割りに合わないな)
(とっとと渡して帰ってもらおうか)
(いや、待てよ。警察にも届けられないし、狂言かと思われるんじゃないか？)
以外に人間はピンチの時には冷静な思考を持ったりするものである。
ナイフをちらつかせた後に、今度は肩をはだけさせ、いわゆるモンモンをチラつかせてきた。手もわざわざ見せて小指が両手にないことも見せてきた。
そうすれば私がビビッてサイフを差し出すとでも思ったのだろう。実際ビビッていたが…。でも、こいつちょっとシャバイぞとも思った。本物だったらすでに刺すかボコボコにして金を持ち去っているだろうから。
もしかしたら何とかなるかも知れない。シャバイことを感じたことと、30分後には店のオーナーが集金に来ることを知っていたからだ。
「出せ」「出せない」の押し問答が何度か交わされた。その間、男はカウンターの中まで入ってきて、私を壁際まで追い詰めていた。顔にナイフをピタピタ当てられたり、スッと刺すような仕草をされた。
だが、どこかで“こいつは刺さないぞ”という信念めいたものがあった。ただ、逆上させたらやられると思い、逆上しないように穏やかに穏やかに反応した。
30分、長い…。というか過ぎている気がする。(え？来ないの？)
不安がよぎる。
「俺の金じゃないからね。俺が取ったと思われたらボコボコにされちゃうんだよね。」
後ろに怖〜い人がいると思わせたかった。
そんな言葉が功を奏したか、他に客が来たらまずいと思ったのか、二人組が折れてきた。
「じゃ〜貸せ」(二人組みどちらか。以下略)
ん？こういう場面で貸せなんていう強盗はテレビで見たことがないぞ。
ラッキーかも知れない。
「でも、全部は貸せないなぁ」
「やっぱり俺が取ったと思われるじゃない。」
この作戦いけると思った。
「じゃ10万貸せ。」
(ぷっ、やっぱりシャべぇ)
「10万も貸せないなぁ。」
俺も図に乗る。
「いくらなら貸せるんだ？」
「二万くらいなら…。」
「じゃ二万でいい貸せ。」
…アホだこいつら。
「二万なら何とか埋められるし、後でボコボコにされずに済むからいいよ」
と二万円を差し出し、取られる瞬間引っ込めて言ってやった。
「借用書書いてくれる？」
「…いいよ。」
恐怖が笑いに変わる瞬間だった。
借用書と一緒に名刺も置いていった。○○組○○○○。どうせ自分のものではないだろう。
それから20分もたった頃だろうか、オーナーが来た。
私は「かくかくしかじかでこんなことがあり、借用書を置いていきました。」と報告すると、オーナーはゲラゲラと大笑いしておりました。
あのう、笑える話ではあるんですけど、笑い事ではないんですよね…。
----以下記録として
▼天気
くもり。
▼主なニュース
・仏で死んだ七面鳥、Ｈ５Ｎ１型と確認
クリスマスが心配。
・新宿税務署員ら逮捕 相談者の３千万円横領
モラルもどこにも無い。
▼株
-
▼スポーツ・野球・巨人
・ＷＢＣ日本代表、１２球団選抜に３−４と惜敗
問題なし。
▼芸能
柏原崇、畑野ひろ子が離婚
この男は色男だ。
▼体調
良好。
▼業務
停滞。
投稿者 denkodo : 2006年02月25日 23:14
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